コラム

【学生・求職者向け】企業が思わず読みたくなる!志望動機の書き方

1)はじめに:志望動機とは?

そもそも、企業は何のために学生に志望動機を聞くのでしょうか?

それは、
・その学生がなぜ当社に入りたいのか?(興味関心をもった理由、熱意・意欲、会社への理解度)
・入社してからどのように貢献してくれそうか?(その学生の適性や能力、スキルが自社でどう活かせるか)
を知るためです。

つまり、採用担当者が思わず読みたくなるような志望動機を書くには、「自己分析(自己理解)」と「企業研究(企業理解)」をした上で、自分と会社の「接点を見つける」というプロセスが必要になります。自分の希望だけを書くのでもなく、企業の強みや特徴だけを書くのでもなく、その両方が重なり合うところを探していきましょう。
この記事では、「志望動機はどんな構成で書けばいいのか」「採用担当者に想いが伝わる強い志望動機を書くコツ」についてお伝えします。

2)志望動機の基本構成

志望動機を書く際の基本構成は、
①自分の情報:応募企業に興味関心を持った理由と自分独自の経験談
②会社の情報:その会社に対する自分なりの見解・分析
③入社後の目標や抱負:①と②を踏まえた入社後の目標や抱負

の3つになります。
以下で詳しく見ていきましょう。

①自分の情報

まず、その会社に入社したいと思ったきっかけや理由を書きます。ここで大事なことは、会社の「どこに興味を持ったか?」だけでなく、「なぜ興味を持ったのか?」が伝わるように、自分独自の経験談やエピソードを書くことです。たとえば、「私は、○○という経験と通じて、△△のような仕事がしたいと考えました。そこで、貴社の□□の仕事に興味を持ちました。」「私は、これまで○○してきた経験から、仕事において△△を実現していきたいと考えています。そこで、貴社の□□の事業に関心を持ちました。」というような内容です。

そもそも、志望動機ではその企業のどこに興味を持ったのかを書くことが重要だと考えている人も多いと思いますが、実はそれはあまり重要ではありません。というのも、「どこに興味を持ったのか」という情報は、説明会や採用サイト等で企業がアピールしている部分を取り上げる人が多いため、どうしても他の人と似たり寄ったりな志望動機になってしまう可能性が高いからです。
しかし、その企業になぜ興味を持ったかという理由や興味を持つに至った経緯は、あなた独自の経験や他の人とは違ったエピソードになるはずです。そういった自分にしか書けない経験について触れることで、採用担当者も「だから当社に興味を持ってくれたのか」と納得しやすくなります。

例)
「私は、大学でサッカー部のマネージャーを務めています。部員の体調管理のため、食事や栄養面のアドバイスに力を入れてきた経験から、食を通じて人の健康を支える仕事に携わりたいと考えるようになりました。そこで、貴社の健康食品事業に興味を持ちました。(食品メーカー)」

②会社の情報

次に、①で書いた自分がその企業の興味関心を持った点に関して、自分なりに企業を分析した上での意見を書きます。ここで大事なことは、単に企業が「当社の強みは○○です」「当社は△△に力を入れています」と言っている事実をそのまま書くのではなく、そのような事実に対して「自分はどのように考えているか」という自分なりの考えや意見を述べることです。
たとえば、「貴社で力を入れておられる○○事業は、□□という実績があり、△△の観点から今後大幅な成長が見込まれると考えられます。」「貴社の主力事業である○○は、同業他社と比べて△△の点で強みがあり、今後のシェア拡大に向けては□□が課題になるのではないかと考えています。」というような内容です。
多くの学生は、単に説明会や採用サイトで企業が伝えている事実を丸写ししてしまいがちなので、ここで自分なりの視点で意見を書くことができれば、他の人との差別化を図ることができます。その企業のことを深く知ろうとしている姿勢や熱意も伝わることでしょう。
そのため、事前に企業研究をしてその企業について知ることはもちろん、社会全体の動向や業界のトレンド、競合他社の特徴などを含め、普段から関連しそうな情報を仕入れておくことも大切です。また、ここで書いた内容が、最後の「入社後の目標や抱負」につながっていきます。

例)
「貴社の健康食品事業は、予防医療に基づいた独自の技術で数多くの特許を取得されており、また、年間150品以上の新製品を開発するなど業界トップクラスの商品開発力・研究開発力をお持ちです。平均寿命が100歳を超えると言われている中で、増大する医療費を抑制し、健康寿命を伸ばすという観点から、この事業は今後も大幅な成長が見込まれると考えられます。(食品メーカー)」

③入社後の目標や抱負

①で自分独自の興味関心を持った理由を書き、②で企業理解を踏まえた自分の見解を書いたら、最後は①と②の共通点を踏まえて、入社後の目標や抱負について書きましょう。たとえば、「貴社の○○の取り組みに対して、△△を実現できるよう尽力したいと考えています」「貴社の○○の事業において、△△に取り組み□□の課題解決に貢献していきたいと考えております」といった内容です。

よく志望動機のまとめとして、「私はこんな仕事がしたいから入社したい」「私はこうなりたいから入社したい」などのように、自分のこと“だけ”を書いて終わる人も多くいます。しかし、それでは企業にアピールできる強い志望動機にはなりません。なぜなら、採用担当者は、あなたが入社した後「当社で活躍してくれるかどうか?」を考えて選考しているからです。
だからこそ、企業側の立場に立って、「いかに自分はその企業にとって力になれるか?」「入社後、何を実現していきたいか?」という目標や抱負を伝えましょう。そうすることで、採用担当者はあなたが入社した後のことをイメージしやすくなります。

ここで大事なことは、どの企業でも言えるような目標よりも、その企業の事業や仕事を通じた目標を書くことです。とはいえ、「入社したこともないのに自分に何ができるか分からない」「具体的なイメージが湧かない」などと考えて書けなくなってしまう人もいると思います。
そんな時は、説明会やOBOG訪問で社員さんの仕事内容について詳しく聞く、採用サイトで社員さんの取材・インタビュー記事を読んで仕事内容やこれまでのキャリアについて知る、応募企業と同じもしくは近しい業態・職種でインターンシップをするなどの手段を通じて、入社後の自分についてイメージするきっかけを作ってみましょう。

例)
「食と健康について学び実践してきた経験を活かして、営業職としてエンドユーザーのニーズを踏まえた顧客への新商品提案に取り組み、一つでも多くの商品を任せていただけるよう尽力したいと考えております。(食品メーカー)」