【学生・求職者向け】ちょっとした工夫で伝わる内容に!配慮事項や障害の書き方のコツ

 
【目次】
配慮事項や障害の書き方のコツ
 

はじめに:配慮事項や障害って公開した方がいいの?

家でも就活オンライン(Boosterキャリア)では、配慮事項や障害等について記入し、企業に公開できるようになっています。
「配慮事項や障害等を企業に伝えると選考で不利になるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、企業担当者の方からは「具体的に教えてくれた方が助かる」という声も意外とよく聞きます。
というのも、企業側は学生の長所や強み“だけ”を知りたいのではなく、苦手なことや配慮が必要なことも併せて知っておきたいと考えているからです。
それらを事前に知ることができれば、入社後に活躍してくれそうな業務や適切な職場環境などについて具体的に検討できます。
さらに、企業によっては、今すでにある求人内容に合致した人材を採用するだけでなく、学生の特性に合わせて新しく仕事を創っていきたいと考えているところもあります。
学生・求職者の皆さんにとっても、自分の特性(強みと苦手なことの両面)を事前に知ってもらった上で入社する方がより働きやすくなり、能力も発揮しやすいはずです。
苦手なことや企業にお願いしたい配慮について伝えるのは悪いことではなく、お互いにとってよりよい採用・就職にするために大事なことなのです。
ただし、苦手なことやお願いしたい配慮を伝える際にはコツがあります。
ただ配慮を求めるのではなく、
「自分なりにどのように工夫や努力をしているのか」
「どういう配慮があれば上手くできるのか」

などを併せて伝え、こちらからも歩み寄る姿勢を持つことが必要です。
この記事では、学生・求職者向けに企業に伝わりやすい配慮事項や障害等の書き方と、企業が知りたいポイントについてお伝えします。
 

配慮事項の書き方

「配慮事項」は、マイページの左端のメニュー欄「配慮事項/障害等編集」から作成できます。
配慮事項
この画面では「特徴/現状」とそれに対して「工夫・努力していること・配慮していただきたいこと」をそれぞれ6つまで入力できるようになっています。
配慮事項は控えめに書くよりも、自覚していることについてはできる限り伝えておくことが望ましいため、できる限りたくさん入力しておく方がよいでしょう。
配慮事項を作成する際には、以下の2ステップで考えると書きやすくなります。
1)これまでの学生生活や人間関係においてどんなことに困ったか、どんなことが上手くいかなかったかをリストアップする。
(たとえば、話す・聞くなどコミュニケーション上の困りごとや、臨機応変に対応する難しさ、スケジュール・時間管理の苦手さなど)
2)リストアップしたことについて、どうであればその困りごとを解決もしくは軽減できそうか、どのように工夫・努力すれば上手くいきそうかを考える。
(もしくは、実際にやってみて上手くいったことがあるなら、それについて書きます)
さらに、これまでに実習やインターンシップなどの就業体験に参加したことがあり、仕事をする上での特徴についても分かっていれば記入しておきましょう。
(たとえば、集中力の持続や手先の器用さ、指示を受けること、作業を行うことにまつわる特徴や苦手さなど。企業としてはぜひ知りたい情報です)
書き方のポイントとしては、
1)できる限りネガティブな表現は避け、前向きな表現に置き換える
2)自分なりに工夫・努力していることを併せて伝える
3)どんな条件・環境があれば苦手なことをカバーできるかを書く
の3点です。
■書き方の例
<特徴/現状>
×「~できません」「~したくありません」
○「あまり得意ではありません」「~しづらい時があります」「~になりがちです」「~しすぎる時があります」「~の傾向があります」など
<工夫・努力していること・配慮していただきたいこと>
×「~してください」「~していただけないと困ります」
○「~する努力/工夫をしていますが、~していただけると有り難いです/幸いです」「~があれば、~することができます」など
以下は具体例です。ぜひ参考にしてください。
例文1)
大きな音のする場所での会話や作業は集中しづらい傾向があります。
 ↓
静かな場所であれば集中して作業に取り組むことができます。 特に作業の指示や説明などは、できるだけ静かな場所でしていただけると助かります。
例文2)
きちんと理解してからでないと物事を進めることが難しく、一度に複数の指示を受けると、状況を把握することに時間がかかってしまうことがあります。
 ↓
指示を受ける際は常にメモをとり、疑問点や不明点はその場で復唱と質問することを心がけています。なるべく順を追ってゆっくりと説明していただけると理解しやすくなります。
例文3)
自分から話しかけることや相手に分かりやすく伝えることに苦手さがあり、話しかけるタイミングがつかめなかったり、自分の考えを上手く整理できなかったりすると、質問や相談を避けてしまうことがあります。
 ↓
確認、相談したいことを予め整理してから話しかけるよう努力していますが、もし困っている様子が見られた際は一声掛けていただけると助かります。
 

障害等の書き方

「障害等」については、障害者雇用の場合は開示することが前提になりますが、一般雇用の場合は開示しないことが一般的です。
家でも就活オンライン(Boosterキャリア)上では、マイページの左端のメニュー欄「配慮事項/障害等編集」から作成できます。
障害等
ここでは、「障害種別」「診断名」「手帳」「通院状況」の4つの項目について記入できます。
■障害種別「身体」「知的」「精神」「発達」「その他」「なし」から一つ選択します。
■診断名具体的な診断名を入力します。
■手帳まず保有の有無を選択します。「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」「その他」の欄に、保有している手帳の等級を書きます。カッコ書きで取得年月日もしくは取得年齢も書いておきましょう。
■通院状況通院先の病院名(正式名称で記入)、通院頻度(週一日、月一回など)、服薬している薬の名前を入力します。 入力が完了したら、最後に右下の「登録」をクリックすると登録が完了します。
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