【例文つき】自己PRが書けない学生のための「学生時代に力を入れたこと」3つのパターン

 
【目次】
自己PRが書けない学生のための「学生時代に力を入れたこと」
 

「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」がない人はどうすればいい?

就職活動のエントリーシートや面接で必ずと言っていいほど聞かれるのが「学生時代に力を入れたこと」(いわゆる“ガクチカ”)ですよね。
アルバイトやサークル・部活動、留学、ボランティア、インターンシップ、資格取得など、何かしら頑張って取り組んできた!と思えることがあればいいのですが、
「今まで特に何もやってこなかった」
「人にアピールできるほど頑張ってきたことが何もない」

と自己PRに書けるエピソードが思いつかずに困っている学生も多いと思います。
しかし、自己PRには何も華々しい実績や人と違った珍しいエピソードを書かないといけないわけではありません。
皆さんが普段やっていることや身近なネタがアピール材料になることも十分有り得ます。
むしろ「学生時代に力を入れたこと」のエピソードを通して企業が知りたいのは、物事への取り組み方や成果に至るまでのプロセスです。
どんなに些細なことでもいいので、自分なりに取り組んできたことを見つめ直してみましょう。
この記事では、そんな「学生時代に力を入れたこと」が思いつかない学生の皆さんに向けて、実はこんなことも自己PRになる!というエピソードを3パターンお伝えします!
 

パターン(1) 学業について

自己PRというと、アルバイトや、サークル・部活動、留学、ボランティア、インターンシップの経験を話す学生が多いですが、学生の本分は「学業」です。
大学での勉強をしっかり取り組めていることは十分にアピール材料になります。
たとえば、大学での成績がよい(GPA3.0以上など)のであれば、そのことをアピールしましょう。
全ての科目でよい成績を取れていなくても構いません。その場合は、得意科目や成績のよかった科目について書けばいいのです。
単に成績がよいという事実だけでなく、
「よい成績が取れたのはなぜなのか」
「その成績を取るためにどんな工夫や努力をしたのか」

を書くことが大切です。
自分が興味を持って学んだ科目や研究テーマについて書くのもよいでしょう。これは、成績自体はあまり振るわない場合でも書けるエピソードです。
「その科目になぜ興味を持ったのか」
「勉強する中でどんなことを学んだのか」
「学んだことを実際にどう活かしているか」

などを併せて書いておきましょう。 やるべきことをきちんとこなすことができている証拠として、問題なく卒業単位を取得できていることを書くこともできます。
苦手科目を克服するために頑張ったというエピソードもよいと思います。
その際は、
「どのようにして勉強してきたのか」
「どんな姿勢・態度で授業や試験に臨んでいたのか」

などを併せて書くようにしましょう。
また、特に理系学生の場合は、取り組んでいる研究テーマ、授業等で学んだ専門知識・スキルなどが、企業が仕事で扱う内容と直結していることもあります。
そのため、
「どんな分野やテーマで研究しているか」
「実際の成果物や研究結果など」

を具体的に書くとよいでしょう。
その成果に至るまでに、どのように取り組んだかをぜひ併せて書くようにしましょう。
例)
私が学生時代に力を入れたことは、大学での勉強です。
特に困難だったのは、単位取得率が5割と言われている授業の単位を取得することでした。
私は楽に単位が取れる授業よりも、自分が本当に学びたいと思う授業を履修するようにしていたので、敢えてその授業を選択しました。
しかし、単位を落としては意味がないので、授業には毎回必ず出席して講義内容を詳細にメモしました。
それだけでは足りないと感じ、毎日図書館でテキスト以外の参考文献を読み、授業で話されていない内容も自主的に学びました。
試験前には教授が強調していたポイントをまとめたノートも自作していました。
試験はやはり難しかったですが、自分なりに努力した結果、無事に単位を取得することができました。
この経験から、一見難しそうなことでもコツコツ取り組めば結果につながるということを学びました。
 

パターン(2) 生活習慣について

社会人になると、大学生とは違い、時間や期日を守ること、毎日同じ時間に出社して仕事をすること、自分の身の回りのことをきちんとできることなどは、当たり前のこととして求められます。日々の生活の中で、そういった当たり前のことをしっかりこなせているなら、それがアピール材料になることがあります。
たとえば、早寝早起きができる、授業に遅刻欠席せず出席している、レポートなどの提出物は期日に余裕を持って提出している、整理整頓と掃除が得意で家の中をいつも綺麗に保っているなどです。
これらは、一見大したことがないように感じるかもしれません。しかし、こういった当たり前のことを習慣にできている人は、実は社会人でも意外と少ないのです。
これらのエピソードは、
「勤務態度が良さそう」
「仕事に真面目に取り組んでくれそう」

などの安心感を与えることにつながります。
例)
私は大学生活の中で、時間に余裕を持ち、よく計画して行動するようにしてきました。
高校までとは違い、通学に1時間半もかかってしまうため、勉強する時間を確保するには今まで以上に計画的に行動していく必要がありました。
そこで私は、週末に次週やるべきことをリストアップし、手帳に予定と時間配分を書き込み、毎朝見直すようにしていました。
通学時には本を読むなど、スキマ時間も活用するよう心がけていました。そうすることで、レポートなどの提出物は期日に遅れたことはなく、試験勉強も計画的に進められたため、一度も単位を落とすことなく卒業単位を取得できました。
この経験から、計画的に行動することの重要さを知ることができました。
 

パターン(3) 趣味について

好きが高じて熱心に取り組んでいる趣味があれば、それがアピール材料になることもよくあります。
他の人があまりやっていないような珍しい趣味であればさらによいでしょう。
たとえば、読書が好きで年間100冊以上の様々なジャンルの本を読んでいる、料理が好きで限られた予算の中で栄養バランスを考えた献立を考えて自炊している、サイクリングが好きで毎月自転車で日本全国に出かけている、化粧品が好きでメイク動画を自作してYouTubeにアップしている、刺繍が好きで自分で作った作品をフリマアプリで販売している、などです。
そういった趣味を通して学んだことや、自分なりに工夫・努力したことを併せて書くとよいでしょう。
そこまで特別熱心に取り組んでいる趣味はない…という人は、習い事、スポーツ、日記やブログなど長く続けていることがあれば、それについて書きましょう。
仕事においては、物事を継続できることが強みになることが多々あります。優秀な実績をおさめていなくても構いません。
「継続できる」ことをアピールすればよいのです。
ただし、継続しているという事実だけでなく、
「継続できた秘訣は何だったのか」
「継続する中で気づいたことや学んだこと」
などを併せて書きましょう。
例)
私は、大学生活で趣味のカメラに力を入れて過ごしていました。
風景を撮るのが好きで、自分が見た景色をそのまま伝えられるような写真が撮りたいと思い、本を読んだり、プロカメラマンの方の講座に参加したりしながら、学んだことを少しずつ実践してきました。
最初はなかなか思い通りの写真が撮れませんでしたが、試行錯誤を重ねてコツが分かってきてからはさらに楽しくなりました。
撮影した写真はインスタグラムにアップしているのですが、今ではフォロワーも増え、海外の方からもコメントをいただくようになりました。
反響があることが嬉しく、時には寝食を忘れて編集作業に打ち込む日もありました。
この経験から、物事を追求することの面白さを知ることができました。