家でも就活オンラインを利用し、障害者雇用で就職された3名の先輩の就活体験談を紹介します。
障害者雇用を検討されている方の就活のヒントにご活用ください。
障害者雇用を検討されている方の就活のヒントにご活用ください。
📗 目次
- ▼就活体験談(1)製薬メーカー・人事職
- ▼就活体験談(2)サービス・デザイナー職
- ▼就活体験談(3)建設業・機電職
- ▼障害者雇用での新卒入社を目指す人は家でも就活オンラインを活用しよう
(文系 23年卒/先天性心疾患)
(芸術系 22年卒/ADHD・自閉スペクトラム症)
(理系 21年卒/自閉スペクトラム症・ADHD)
就活体験談(1)製薬メーカー・人事職
🟩 学歴/障害種別
文系 23年卒/先天性心疾患
🟩 就職までの動き
説明会参加:15社
エントリー数:1社(+公務員試験受験)
面接数:1社
内定数:1社
エントリー数:1社(+公務員試験受験)
面接数:1社
内定数:1社
Q:面接ではどんなことを聞かれましたか?
- 学生時代に力を入れたこと
- 志望動機
- 自己PR
- 長所短所
- 趣味
- 就活の軸
- 他社選考状況(例:他にどんな企業を受けていますか?)
- 障害の説明
- 障害の配慮事項
- 10年後の自分・親や友人から見たあなたの性格
Q:どのように就職活動をしましたか?
就職活動は2021年の6月から始めました。活動し始めは、公務員を目指していました。同時に一般企業への就活も視野に入れ、福祉法人と介護企業・障害児支援企業のインターンに参加し、2022年1月からは、興味のある業界の一般・障害関係なく閲覧し、就活サイト主催のオンラインセミナーやインターンに積極的に参加しました。
4月~6月頃は、大学でお世話なっていた障害学生支援の先生に勧められ、障害学生セミナーに参加しました。しかし自分が想像していたよりも業務内容が単純で合わないと感じました。
福祉実習の経験から「福祉に関わること」が頭から抜けず、子ども関係の非営利法人や公務員福祉課の障がい者枠での就職にこだわってしまい悩みました。そのため「自分は本来何をしたいのか」が分からなくなり、障害学生支援の先生のアドバイスをいただきながら候補の企業を「職業にしたいか・趣味程度か」に振り分けました。こうしたことによって候補に挙げた企業はすべて趣味程度で活動が可能とわかり、1から探し直すことにしました。
公務員試験が不合格になり、本格的に障害者雇用枠のある企業をBoosterキャリアで探すことにしました。その際「自分の身近なもの」「興味のあるもの」に焦点を当てることに意識し、今の企業に採用して頂きました。
Q:就活でうまくいったこと、取り組んでよかったと思うこと
実践して良かったことは3つあります。
- 説明会の質疑応答時に「その場で得た情報から」1つ質問をすることです。合同説明会で、初めて知った企業なので気づいた情報を大事にしていました。
- 行きたい業界の同業種・異業種を調べ、同じ業界内での相違点を探し、メモに残しました。そのことを説明会で尋ねると意外にもそのことを人事担当者は気に留めてくれていたようです。
- 面接後に人事担当者と話した
私1人だったので、人事担当者と気さくに話せる環境でした。また自分が予想していた面接設問と全く違う質問だったため、面接後に感想をお伝えしました。その際、上記2.で実践したメモをお見せしたことで思いが面接官に伝わり、好印象を残せたと思います。
Q:就活の反省点、今だったらこうする!と思うこと
- 雇用・給与形態に種類があることに気づけなかったこと。
私は契約社員なので半期に1回更新面談があり、自分の立ち位置や上司から助言をいただけるメリットがあります。
しかし、給与は時給なので体調管理が就活している時よりも大事だと言うことに気が付きました。これらは文字だけの情報ではわからず、入社してからわかることだと実感しています。 - 面接をパターン別で練習する
健常者と同じ面接質問+配慮事項に加えて、自分の将来像や客観的な考えを引き出す質問が多かった印象があります。会社の将来性については対策していましたが、自分自身の対策をしていなかったので大変焦りました。
今ならば、一般的な面接対策と障害者雇用ならではの面接対策を行うと思います。
Q:今の会社を選んだ理由を教えてください
- 自分の身近な製品に製作側ではなく、人事職として携わりたいと考えていました。
- 入社する前に人事担当者の方が暖かく対応してくださり、そういった方と一緒に仕事がしたいと感じたからです。
- 自宅から比較的通勤しやすく、通院している病院からすぐ行けるのは体に負担がかからないので良かったです。
Q:会社のサポート体制を教えてください
- 私が勤めている会社では「無給特休」という制度があります。これは無給だが、私傷病での治療・通院や体調不良等に対して年間12日取得できる制度です。まだ使った事はありませんが、入院前の検査等の際に活用したいと考えています。
- 「重い荷物を持つ際はお手伝いをしていただきたい」という配慮事項を面接で、直接採用担当者と配属先の部門長に伝えました。これに関しては自分から同じ部署の方にお願いをすることが多いです。
- 持病の関係で食べ物に制限が掛かっていることを新人研修時に人事担当者に伝えたところ、特定のものが入っていないお弁当を用意してくださいました。
また同じ部署の方にも同様のことを伝えたところ、お世話になってる他企業から頂く贈答品を配る際に、優先的に配慮することから「教えてほしい」と言ってくださいました。 - 保健師が常駐・定期的に産業医が来社し、面談を行うことができます。入社直後は月に1度面談をしていましたが、今は2ヶ月に一度面談を行っています。内容としては主に病院の血液検査の結果を提出し、サチュレーションの数値を紙で示して生活習慣などのアドバイスをいただいています。
Q:これから就活をする方へメッセージをお願いします!
「障害者雇用」での内定貰うことは、自分に負い目を感じてしまうかもしれません。
しかし、身近なことに目を向ける・実体験を活かすと唯一無二の就活になると思います!
働き続けることができる企業に出会えることを応援しています。
しかし、身近なことに目を向ける・実体験を活かすと唯一無二の就活になると思います!
働き続けることができる企業に出会えることを応援しています。
就活体験談(2)サービス・デザイナー職
🟩 学歴/障害種別
芸術系 22年卒/ADHD・自閉スペクトラム症
🟩 就職までの動き
説明会参加:10社程度
エントリー数:5社程度
面接数:1社
内定数:1社
エントリー数:5社程度
面接数:1社
内定数:1社
Q:面接ではどんなことを聞かれましたか?
- 学生時代に力を入れたこと
- 趣味
- 障害の配慮事項
- 実習中に細かい部分を見てくれて、面接は8割雑談でした
Q:どのように就職活動をしましたか?
◇就活を始めた時期◇
- 2年の夏から
◇参加したイベント等◇
- インターン(計5社程度)
- コタツ就活EXPO
- しがジョブフェア
◇相談先◇
- 学校のキャリアセンター(親身にはなってくれたが知見が無かった)
- ハローワーク(2、3回でめんどくさくなった)
- 大学のゼミの先生(月一で就活進捗報告があり、働かない選択を肯定してくれた)
- エンカレッジさんと担当のスタッフ(お世話になりました)
- 父(インターンの1つと、勤め先にいるデザイン系の人を紹介してくれた)
Q:就活でうまくいったこと、取り組んでよかったと思うこと
- 就活ができなかった場合の選択肢を考えておくこと。心にゆとりが少しできてよかったです。
- ポートフォリオを一通り作りきったことと、自分のことをA4用紙1枚にまとめた自己紹介書兼短縮版ポートフォリオを作っておいたこと。話下手なので、紙にまとめたほうが自分も話しやすいし、相手にも覚えてもらいやすいです。
- 背伸びせず、ありのままで就活をしたこと。背伸びをしたら就職後も背伸び状態を維持しないといけなくなるので、ありのままで受け入れてくれる企業に絞ってよかったです。
Q:就活の反省点、今だったらこうする!と思うこと
- 特性上できないこと(私の場合SPI・大人数のグループワーク・人前で挙手して発言・スケジュール管理等)を突破するためにリソースを使うのは全てが無駄で病むだけだったので、粘らずあきらめたほうがいいです。
- 実質1社しか面接を受けられていなかったので、もっと広く障害者雇用の企業説明会に参加すればよかったです。障害者雇用の求人でもSPIがあったり、配属部門先が曖昧であったりで尻込みをしていました。ただでさえ障害学生が得られる情報が少ない中で、参加しなかったのはもったいないことをしました。
- 証明写真ボックスで撮った自分が全然きれいでなくて、写真提出時にげんなりした気分になっていました。ちゃんとした写真屋さんで撮ってもらえばよかったです。最近、就活専門の写真屋さん「セルフィット」の写真ボックスとの比較ビフォーアフターを見て感動しました!!就活時に知っていたらそこで写真お願いしていたと思います。
Q:今の会社を選んだ理由を教えてください
たまたま運よく縁があったから
Q:会社のサポート体制を教えてください
障害/健常関係なく働きやすい制度が整っている会社です。
障害社員への配慮でいえば、毎日日報で「1.今日行ったこと」「2.明日行うこと」「3.一日の感想」「4.その他」を書くことになっていて、困ったことが出たり、不明点が出た時にこの場で言えるような仕組みになっています。誰に伝えればいいのかわからなかったり、タイミングをうかがったりで言えないことも日報で回収できます。(最近は任意参加の会議に出たほうがいいのかを聞きました)
あとは、健常者と障害者が一緒に同様の仕事内容で働いて、同じ給料が出る会社です。障害者だから、健常者だから、ではなく個を見てくれている雰囲気を感じています。
障害社員への配慮でいえば、毎日日報で「1.今日行ったこと」「2.明日行うこと」「3.一日の感想」「4.その他」を書くことになっていて、困ったことが出たり、不明点が出た時にこの場で言えるような仕組みになっています。誰に伝えればいいのかわからなかったり、タイミングをうかがったりで言えないことも日報で回収できます。(最近は任意参加の会議に出たほうがいいのかを聞きました)
あとは、健常者と障害者が一緒に同様の仕事内容で働いて、同じ給料が出る会社です。障害者だから、健常者だから、ではなく個を見てくれている雰囲気を感じています。
一緒に働く社員は、本当にいい人しかいないです!!周りのみなさんがあまりにもフラットに接してくださるので、障害をどこまで、誰まで知っているのか、自分自身疑問に思っている程です。私が一番お世話になってるデザイナーの上司は、とてもセンスが良くて、他社やフリーでのご経験もあって、何より優しくて、尊敬しています!!へたくそな私の制作物も上司の的確な修正指示によってプロのクオリティになっています。障害者雇用かつ、未経験のデザイナーをよく迎え入れてくれたなあと会社にも、課の皆さんにも思っていて、この環境に居れていることが今も不思議です。
Q:これから就活をする方へメッセージをお願いします!
障害があると、周りの健常者と比べたり、悩んだりすることが多いかと思います。けれどもその分、自分と向き合う時間も長くて自己分析もやりやすいはず!私は苦手を排除した生き方をするならどうすればいいかを考えて就職したので、自分らしく働けています!
就活体験談(3)建設業・機電職
🟩 学歴/障害種別
理系 21年卒/自閉スペクトラム症・ADHD
🟩 就職までの動き
説明会参加:25社
エントリー数:12社
面接数:6社
内定数:1社
エントリー数:12社
面接数:6社
内定数:1社
Q:面接ではどんなことを聞かれましたか?
- 学生時代に力を入れたこと
- 志望動機
- 自己PR
- 長所短所
- 就活の軸
- 他社選考状況(例:他にどんな企業を受けていますか?)
Q:どのように就職活動をしましたか?
大学3年生の冬から大学推薦についての説明会があり、他には何もしておらず、推薦だけ受けていた。就職活動について何も分かっておらず、誰にも相談できずに2年ほど経ち、自分の障害について知ったり、大学の相談室や友人に相談して就職留年したりしながら少しずつ就職活動していたが、内定が貰えずにそのまま卒業し、卒業してからエンカレッジの相談室に行くようになり、家でも就活オンラインを紹介してもらい、家でも就活の相談員の人に相談しながら、障害者雇用で就職活動をするようになり、今の会社に内定を貰うことが出来た。
Q:就活でうまくいったこと、取り組んでよかったと思うこと
自分について知り、更に障害者雇用で採用して貰ったこと。最初はメーカーの一般採用だけ受けていたが、障害者雇用を知り、今まで全く見ていなかった土木の業界に入って配慮してもらいながら仕事をしていると働きやすく、内容も自分と合っていると思った。これらは、自己分析して、自分のやりたいことや好きなこと、逆に苦手なことを理解してから就職活動して、自分とマッチする会社に採用してもらうことが出来たからだと思う。
また、面接などの際も必要以上に自分を取り繕わず、ありのままの自分で受けたことがこの結果に繋がったと思う。
Q:就活の反省点、今だったらこうする!と思うこと
就職活動について常に受け身で自分から調べたり人に聞いたりすることがなかったので、とにかくまず相談室などに聞きに行くべきだったと思う。また、就職活動を始めたときにエントリーシートや面接に使う自己分析も全く足りていなかったので、自己分析を進めて自分がしたいこと、得意なことを理解した上で選考を進めるべきだったと思う。とにかく準備をするべきだった。
Q:今の会社を選んだ理由を教えてください
自分は昔からものづくりに興味があり最初はメーカーを志望していたが、土木業界の機械科の求人を見つけ、説明会や面接で話を聞くうちにスケールが大きい土木工事も自分にとって興味を持てる仕事だということに気づき、やってみようと思った。
また、選考を進めていく内に、自分の職種で働く人たちが自分に対してとても丁寧に対応してもらって、この会社で働きたいと思うようになった。
また、選考を進めていく内に、自分の職種で働く人たちが自分に対してとても丁寧に対応してもらって、この会社で働きたいと思うようになった。
Q:会社のサポート体制を教えてください
基本的には一般採用の人たちと同じ職場で働いている。また、職場の人たちに自分の障害については基本的には話しておらず、所長や教育長、人事の人のみ知っている現状。配慮としては、定期的に相談出来るように面談する機会を作ってもらっている。これらは自分が望んだことなので望んだ配慮をしてもらっている。その他には出来るだけ周りの環境が変わらない様に新入社員研修期間は配属先は変えずに住まいも出来るだけ変えないようにしてもらっている。
Q:これから就活をする方へメッセージをお願いします!
障害があるからと言って障害者採用についてだけ調べるのではなく、自分にとって大事にしたいこと、やりたいことを優先して最終的に幸せになれるように就職活動を進めていってほしい。
障害者雇用での新卒入社を目指す人は家でも就活オンラインを活用しよう
◇ 家でも就活オンラインとは?
「家でも就活オンライン」は、全国の障害学生1000名以上が活用する障害学生のための就活・就職・求人サイトです。障害者雇用に関する就活のイベントや、お役立ち情報の発信、個別相談や求人紹介などを行っています。学生の皆様は無料でお使いいただけます。
<こんな学生におすすめ>
・障害学生の就活の情報が少なく困っている
・一人で頑張っているけど、自分のやり方でいいのか不安
・就活に向けて何から始めたらいいかわからない
・自分に合った企業や仕事がわからない
・一人で頑張っているけど、自分のやり方でいいのか不安
・就活に向けて何から始めたらいいかわからない
・自分に合った企業や仕事がわからない
◇ 家でも就活オンラインでできること
◼ 内定者、先輩社員、人事担当に会える/障害者雇用を知る『就活イベント』
オンライン就活イベントを開催。障害者雇用では必ず知っておきたい情報の提供イベントや疑似インターン企画、内定者、先輩社員、企業の人事担当との交流イベントなど、障害学生の皆様の就活に役立つ様々な機会をご提供します。
◼ 障害者雇用を知る『就活お役立ち情報』
障害者雇用の生の情報や、先輩の就活体験談を動画化。手軽に、必要な情報が手に入ります。
また、障害者雇用の仕事を体感したい方向けに、オンラインで障害者雇用の仕事を疑似体験できるコンテンツもご用意しています。障害者雇用を知って、就活を有利に進めましょう。
また、障害者雇用の仕事を体感したい方向けに、オンラインで障害者雇用の仕事を疑似体験できるコンテンツもご用意しています。障害者雇用を知って、就活を有利に進めましょう。
◼ 求人に応募する『個別相談&求人紹介』
新卒障害学生を積極的に採用している企業のオンライン説明会を開催し、求人紹介を行っています。
説明会では、企業がどのような思いやビジョンで障害者雇用に取り組んでいるかをじっくり知ることができます。また求人紹介では、あなたに合った企業を一緒に考えます。
説明会では、企業がどのような思いやビジョンで障害者雇用に取り組んでいるかをじっくり知ることができます。また求人紹介では、あなたに合った企業を一緒に考えます。